大阪 茨木市 H邸

小さな空間ですが、花壇、壁面、建物脇の細い通路と、場所を最大限に活用して庭を作り出しています。

窓からの眺められるように石積みで花壇を作り、手前に木を植えて奥行きを出しています。地面はグランドカバーで緑の絨毯にしていますが、石を敷きこんで庭の手入れをしやすくしています。
石積みの隙間にも野草を植えて景色をなじませています。

目隠しのウッドフェンスには蔓植物を這わせたり、ハンギングバスケットを吊るすことができます。窓脇に置かれたエアコンの室外機に合わせて立水栓付きの棚を作りました。これは物を置く、水やりをしやすくする機能に加え、ペットのウサギが庭で遊ぶときに、通路から逃げ出さないための柵の役割も果たしています。

「庭がない」と思っていても、必ず解決策はあります。

例えば、日照時間の限られる建物脇の細い通路は、実はシェードガーデンに適した空間です。黒レンガを敷いて園路をつくり、その脇に日陰を好む様々な種類の野草を植えています。派手さはないですが、季節を通じでどこかで花が咲き、しっとりとした空間になっています。ここでも新たに立水栓と、ホースを掛けて収納するフックを設置しています。
構造物:板塀、石積み、飛び石、沓脱石、レンガ敷き、立水栓
樹木:アオハダ、ツリバナ、アジサイ
野草類:リョウメンシダ、ハナニラ、フッキソウ、ギボウシ、ヤブラン、ジャノヒゲ、アスチルベ、チョウジソウ、へルボルス・オリエンタリス(クリスマスローズ)、アマドコロ、スズラン、ホタルブクロ、フジバカマ、チョウジソウ、スゲ類、スノードロップ、ユキノシタ、マウンテンミント、ティアレラなど