庭の水やりは、特に木を植えた時にとても大切な手入れになります。

雨量の少ない大阪、兵庫、奈良の平野部は特に、夏の高温と乾燥は植物にとって過酷な環境で、大きな木は植栽してからある根付くまでに3〜5年ほどかかります。

 

当事務所では根が十分に張れば水やりを必要としなくなるような植栽設計を心がけていますが、そのためにも、木がなるべく早く、地中深くに根を張っていくような水やり方法をお伝えしています。水やりの方法1つで、地中の根の張り方が変わってしまうのです。根の張り方は植物の健康も左右します。

「根が深い→ 土壌の乾燥に耐え、強風にも倒れにくい。

根が浅い→ 土壌の乾燥に弱く、強風に倒れやすい。」

こうした環境ストレスへの耐性は、病虫害の量にも現れます。

下に載せたのは、植栽後1年目の水やりの目安を図で説明したものです。(当事務所で植栽する際の土壌環境改善処置をしている前提で、場所や地域によっても差はあります。)

 

ひとことで表せば「自然の雨のような水やり」です。

1度に深い根までしっかり水分が行き渡るようにたっぷりとあげて、しばらく間をあけて適度に乾燥させることで土壌に空気を行き渡らせます。

たっぷりと水をあげている間に、木をゆっくりと眺めてほしいものです。木にが季節を通して見せる表情の変化を見つけられるかもしれません。なにより、なにかおかしな症状がでていないかのチェックになります。

木が健康に育っているようであれば、様子を見ながら徐々に頻度を減らしてみると良いでしょう。木の健康によって見た目にも、体感的な快適性も、大きな差が出てきます。

木が大きな恵みをもたらしてくれるまでの間、水やりでサポートしながら見守っていただけると嬉しいです。